
実は男性より女性の方が危険!?女性がアルコール依存症になりやすい理由とは
アルコール依存症は男性だけの病気ではありません。
昨今、女性の飲酒が習慣化されるような時代になり、女性のアルコール依存症が問題視されるようになっています。
なぜ、男性より女性はアルコール依存症になりやすいのか、その理由をご紹介していきます。
実は男性より女性の方がアルコール依存症になりやすい?
アルコールを飲む女性が増えるにつれ、急速に増加しているのが女性のアルコール依存症です。女性の場合、習慣的に飲酒をするようになると、男性よりアルコール依存症になりやすいことが知られています。
出典:アルコール依存症
女性ホルモンなどの関係で、女性の方が酒の害を受けやすく、依存症になりやすいです。酒を習慣的に飲み始めてから依存症になるまでの平均年数が、男性は20年なのに比べて女性は10年未満と約半分(肝臓疾患も同様)という統計もあります。
女性は男性よりも小柄で、肝臓が小さく体内の血液量も少ないため、同じ量を飲んでもアルコールの血中濃度が高くなりがちです。脂肪組織が多く、女性ホルモンがアルコールの代謝を阻害するため、酔いやすくなるだけでなく、体内に長い時間アルコールが留まることで臓器も害を受けやすくなります。
女性は男性よりもアルコールの影響が受けやすいので、飲酒が習慣化すると5年~10年程度でアルコール依存症になってしまいます。
女性の方は普段の飲酒に注意した方がよさそうですね。
アルコール依存症になるとどうなる?社会的に問題はないか
段階①飲酒コントロールの障害
飲酒への強迫的な欲求〈アルコールへの精神依存〉のために、「飲み始めると止まらない」「酔いつぶれるまで飲んでしまう」「だらだらと長い時間飲んでしまう」などお酒を飲みだすとお酒に飲まれてしまうようになります。つまり自らの意思でコントロールして飲酒することができなくなります。
まず、初期段階としてアルコールの制御が難しくなります。また、アルコールの摂取が習慣化していると長時間飲むようになってきます。
段階②離脱症状の障害
連続飲酒発作、幻覚(離脱症状)、肝臓その他の疾患の悪化により、仕事や日常生活が困難になる。
このような不快な離脱症状から逃れるために飲酒を続けてしまう場合もあります。
離脱症状とはいわゆる禁断症状のことを指します。アルコールを飲んでいない時間が苦痛に感じ、その苦痛を紛らわせるために飲酒をしてしまいます。
段階③人生の破綻
家族や仕事、社会的信用を失い、最後は死に至る。
生活のほとんどを飲酒する時間に費やしてしまい、仕事や家事をしなくなります。そうしていくと社会的な信用はおろか、家族との信頼関係を失っていくことに。
最終的には、急性アルコール中毒などの理由から死亡してしまうこともあります。
アルコール依存症には様々な病気が併発する恐れも・・・
さらに、アルコール依存症には様々な病気が併発する可能性が高いです。
併発する病気①生活習慣病
生活習慣病とは、毎日の食事や、飲酒、たばこなどの嗜好品、生活環境など日常生活の積み重ねが原因で発症する疾患の総称です。
実に、日本人の約2/3の死因が生活習慣病であるといわれています。生活習慣病には、がん、心臓病、脳卒中をはじめ、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、メタボリックシンドロームなども含まれます。
併発する病気②うつ病
アルコール依存症の人は、普通の人よりも2倍ほどうつ病になりやすいそうです。実は、アルコールによりうつ症状が出ると考えられています。
アルコールは長期的には、抑うつ傾向を高める効果をもたらします。一時的に気分がアップしたように感じても、連用すればむしろ、うつの症状を強めてしまう結果になるのです。
併発する病気③摂食障害
摂食障害が加わってきたのは何故かと言うと、若い女性のアルコール依存症の方は、ほとんどが摂食障害を合併しているんです。20代以下のアルコール依存症で入院を要するの方の7割が摂食障害を合併している。
摂食障害とは、食欲が抑えきれず異常なまでに食べてしまう「過食症」と、身体に欠陥があるわけでもないのに食事ができなくなってしまう「拒食症」、この2つの総称です。
併発する病気④がん
アルコールは、発がん物質の「運び屋」となるだけでなく、アルコールそのものにも発がん性がある。
また、飲むと赤くなるタイプの人は、アルコールの処理過程でできる毒性の高い「アセトアルデヒド」を代謝する酵素が働きにくく、このアセトアルデヒドの発がん性が加わって、トリプルパンチになる。
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女性より男性の方がお酒を飲む機会もあり、アルコール依存症と診断される方が多いのは事実です。
しかし、実はアルコール依存症になりやすいのは男性より女性の方がなんです!