夏になるとスタミナをつけるために、ウナギを食べる人も多いのではないでしょうか?
しかし、天然のニホンウナギが捕れる量は年々減っており、50年前と比べてわずか2%にまで減少されています。
その原因は、ウナギが生活しやすい川が減ったこと、そして養殖の為に小さなシラスウナギを捕りすぎているからと言われています。
生き物を守る国際団体「国際自然保護連合」は2014年、ニホンウナギを絶滅の可能性がある種として認定しました。
ニホンウナギの養殖に関わっているのは、日本と中国と韓国、台湾。
4カ国は話し合いで、養殖のシラスウナギを使う量を減らしていますが、回復には程遠いのが現状です。
1961年に3387トンだった漁獲量は、2015年には70トンまで減っているのです。
このままだと、野生の生き物保護に関するワシントン条約で、国際的な売り買いが規制される可能性も出てきました。

毎年この時期になると、店頭にウナギのチラシやのぼりが目立ちますが、そのほとんどが養殖です。
上記4カ国は、川の河口で捕まえたシラスウナギを池で育てているのです。
日本で最も多くの養殖を育てているのは、鹿児島県。静岡県の浜名湖も有名ですね。
しかし、日本人はウナギをたくさん食べるので、国内の養殖では足らず、
中国や台湾から養殖された生きたウナギや蒲焼の真空パックを輸入しているんです。

このため、環境省は今年3月、ウナギが暮らしやすい川を作る方法をまとめました。
まず、堰の段差の傾きをゆるくすることが挙げられています。
階段のようにしたりすることで、ウナギがのぼりやすい環境を整えようというのです。
日本の河口は整備が行き届くあまり、段差が増え、ウナギが行き来できなくなっている為です。
また、コンクリートの岸に穴を開けてコヤナギを植える。
そうすると、ウナギは身を潜めやすくなって安心して暮らせることができるようになるというのです。

このような取り組みが各地で広がり、天然のニホンウナギが増えてくれることを願っています。

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