◎クグロフ

アルザス菓子の代表格といえば、やはりクグロフです。アルザスのパン屋さんやお菓子屋さんでは山積みになって売っているのをよく見かけます。イーストを使って発酵させたブリオッシュ生地の中に、レーズンが入っているのが一般的です。形はころんとした王冠のようで、トップにはアーモンドが並んでいます。初めて食べたとき、お菓子を想像していた私は、そのパンに近い食感に驚きました。
クグロフは、お祝い事などに登場するハレの日のお菓子です。今でも、アルザスの家庭では、日常的にクグロフを作って食べることが多いそうですよ。アルザスでは、このクグロフを焼く陶器の型が所狭しと並んでいるお土産物屋さんをよく見かけます。カラフルで可愛らしく装飾されたクグロフ型は、インテリアにぴったりですが、実際にクグロフを焼くこともできるんです。陶器の型を使うと、熱が均一に伝わりふわっと焼きあがるそうで、アルザスのお菓子屋さんでは、陶器の型を使って焼くのが一般的です。

◎アニョー・パスカル

フランス語で「パック」と呼ばれる復活祭の時にアルザス地方で食べるのがこのアニョーパスカルです。アニョーは小羊、パスカルは「復活祭の」という意味です。復活祭の時に、生贄の羊を食べる習慣に由来するそうです。毎年復活祭が近づくと、アルザスのお菓子屋さんには、リボンでおめかしした可愛らしいこの羊が並びます。スポンジケーキのような食感で、卵の風味がいい素朴なお菓子です。この時期だけの限定品ですので、もし見かけたら是非試してみてください。

◎マナラ(マヌラ)

アルザス地方では、12月最初の日曜日「サン・二コラの日」を祝う習慣があります。サン・ニコラとは、サンタクロースのモデルとも言われる子供たちの守護聖人です。そして、この時に食べるのが、人によっては、マナラともマヌラとも呼ばれるこのお菓子。なんともユニークな人の形をしたお菓子です。ミルクパンまたはブリオッシュ生地で作られていて、レーズン入りだったり、チョコチップ入りだったりとお店によって様々なバージョンがあります。フランス人は、これを甘いココアと一緒に食べるのが大好きです。このマナラが町のパン屋さんやお菓子屋さんに並び始めると、もうすぐクリスマスだなとワクワクしてきます。

いかがですか。最近は日本でもアルザス地方のお菓子を時々見かけるようになりました。機会があればぜひお試しください。

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