漫画「ヴォイニッチホテル」

世の中には沢山の漫画があります。長く続く作品から、短くスパッと読み終われるものまで実にたくさん。普段あまり漫画を読まない人だと、いざ漫画を読みたくなってもどんな作品を読んでいいのかわからなくなってしまいますよね。そんな方へ向けて、この記事では、冊数が少なくそれでいて満足感のある良作漫画「ヴォイニッチホテル」の魅力についてお話します。

概要

『ヴォイニッチホテル』は、漫画家、道満晴明氏の群像劇漫画作品です。秋田書店の『月刊ヤングチャンピオン烈』にて、Volume.03(2006年)から2015年No.4まで連載していました。同社「ヤングチャンピオン烈コミックス」より単行本が全3巻出ています。
南海の島に建つホテル「ヴォイニッチホテル」を主な舞台とした、人種、職業、素性すべてが個性的な登場人物たちによって織り成される人間模様を描くヒューマンドラマです。南国風のゆったりゆるふわした雰囲気の中で、殺人や麻薬売買などのブラック要素や、性的要素をマイルドに織り交ぜた表現が特徴です。また、死んだ人間が生き返って喋ったり、過去に死んだはずの死者が現れたりと、オカルト・ファンタジー要素が多い光景もあります。

魅力

なんと言ってもその魅力は個性的なキャラクター、そして複雑であれどどこかあっさりとして、それでいてしっかりと描写された人間関係とキャラクターの心情にあります。このうちキャラクターについては後述します。

あらすじ

太平洋南西に浮かぶ小さな架空の島、内紛により廃れた観光地であるブレフスキュ島に存在するホテル「ヴォイニッチホテル」に、青年クズキ・タイゾウが訪れる。彼は島固有の虫にさされて熱を出し、意識を失うが、それをきっかけにヴォイニッチホテルのメイドである巨乳の女性「ベルナ」と「エレナ」に出会う。同時刻、島の廃園になった遊園地「サンリオピーロランド」で取引をしていたマフィア2人が暗殺される。
その3日後、クズキで同じくヴォイニッチホテルに宿泊する男「クロサワ」と漫画家の「ハラキ」に出会う。更にその5日後、ホテルにもぐりこんだ町の少年探偵団の「リーダー」がベルナと出会い、一方的にベルナを探偵団に勧誘、最初の任務を与えるが、その影響でホテルのボイラーの火を消してしまい、その場に居合わせたことで間接的に原因になったクズキを責任を取って町の伝説の技師のもとへ尋ねに行くことになる。それにホテルを拠点に薬物売買を行っている3人組、「タマラ」、「カリエ」、「ミーシャ」が巻き添えを喰らい、そのうちミーシャがクズキに同行することに。その際にミーシャがクズキに大麻「メルチェロ」を渡してしまい、それが原因でクズキを一時的に意識を失ってしまって……?

キャラクター

この漫画には魅力的かつ個性的なキャラクターが多数登場します、メイン登場人物であるクズキにはヴォイニッチホテルを訪れたある「秘密」が存在し、メイドのエレナには島にある魔女の伝説と多くの共通点があります。他にも探偵団のまとめ役であるリーダーにはある過去が隠されていて、彼にほれている探偵団メンバーのオイロケもその過去を知っており、複雑な人間模様が描かれています。
このように一見複雑かつシリアスな関係性なのはストーりーは軽率なパロディ、ブラックジョーク、下ネタをはさんで軽快に進みさくさくと読み進めることが出来ます。またコミカルになってはいるものの性描写、グロテスク描写も存在し、それらが要所要所でターニングポイントとして硬化しているのにも注目です。そしてそれらのユニークさを全て乗り越えて最後に訪れるラストシーンのカタルシスはこの漫画特有のものであり、是非読んでいただいて体験していただきたい漫画体験です。

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