■大公募時代

紙の小説の売れ行きが徐々に減少している時代ではありますが、小説の公募は逆に増えているという現象があります。
これは新しい才能によって現状を打破したいという出版社側の願いでもあるのでしょう。
賞金もプロにつながるものであれば、100万円を超えるものが少なくありません。
インターネット上でのお小遣い稼ぎというのが様々にとりなされていますが、資質がある人ならば、小説を書いてお金を得るというのは非常に割がいいものです。
でも、小説ってどうやって書くの?
ここでは小説を書くためのヒントを綴っていきたいと思います。

■プロッターとパンツァー

小説を書く人には「プロッター」と「パンツァー」の二種類がいると言われています。
「プロッター」は小説を書く前に、ある程度詳細な「プロット(小説の設計図のようなもの)」を作ってから書く人のことです。
一方の「パンツァー」は、書きながら次の展開を即時即時に考えて小説を紡いでいく人のことです。
プロになると慣れや、時間短縮のために「パンツァー」になる人も多いのですが、初心者は「プロッター」が基本です。
「プロット」なしに小説を書くというのは、航海図もなく船出をするようなものなのですから。

■基本は三幕構成

三幕構成とは映画や舞台の脚本理論で使われる言葉です。日本で「起承転結」と呼ばれる類のものですね。
純文学の類ではこの法則に従わない作品も多いのですが、読むを人を惹きつけたい、わくわくさせたい――というエンタメ性を持った作品を書くには必須の考え方です。
基本構図は以下になります。

第一幕……状況配置(小説の舞台、登場人物を置く)
プロットポイント1(物語の核になる事件が起こる)
第二幕……葛藤(事件を通して主人公が戦い、悩む)
プロットポイント2(さらに状況を変化させる出来事が起こる)
第三幕……結末(主人公が自分なりの答えを出し、物語が終わる)

少し抽象的で難しいかもしれませんが、あなたが見たエンタメ映画や小説を上の図式に当てはめてみると、見事に説明できることがわかると思います。
読んだ作品から、元となる設計図を作ってみて、その作家がどのような手順で作品を作ったのかを考えてみるのもいい勉強になるでしょう。

■とにかく書いてみよう。出してみよう。

アイデアを出し、プロットを作ったら、書き出してみましょう。
そして、どんなにつまらないと思える作品でも最後まで書き切ってみましょう。
それを繰り返すことであなたの小説書きとしての能力は格段と上がっていきます。
毎日原稿用紙10枚を書く――。本当にそれが実行できたなら、ほぼ100%の確率であなたは作家になることができます。
これは大袈裟に言っているのではありません。
実行できる人なんてものはごくごく僅かしかいないのですから。

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