■電王戦とは

ニコニコ動画を運営するドワンゴが主催する将棋ソフトとプロ棋士の対抗戦で、2012年から毎年行われ今回が通算6回目となります。

対戦形式は団体戦を挟むなど毎回変更が加えられ、今回は将棋ソフトの大会である将棋電王トーナメントを制したPonanzaと、プロ棋士の大会である叡王戦を勝ち抜いた佐藤名人による2戦勝負で雌雄を決します。

佐藤名人には事前に本番と同じ条件のプログラムとPCが貸し出され研究することができました。

また将棋ソフトとプロ棋士の強弱を単純に競う電王戦は今回で最後になると発表されています。

■Ponanzaとは

山本一成と下山晃によって開発されたコンピューター将棋プログラムで、世界コンピュータ将棋選手権と将棋電王トーナメントを2連覇中の名実ともに最強の将棋ソフトです。

Ponanzaの名前の由来は、かつてコンピューター将棋界に革命をもたらしたBonanzaの技術を利用していたためです。

電王戦には過去4回出場し5勝0敗と強さを見せつけており、毎回確実に前回より強化されていることから、現在では人間ではほぼ歯が立たない域に達していると見られています。

コンピューター将棋の弱点とされる序盤にも強いのが特徴で、今回の第1局でも珍しい初手から前例の少ない戦いに持ち込み、佐藤名人の攻めをいなして中盤で大差をつけて危なげなく勝利しました。

■佐藤天彦とは

1988年生まれのプロ棋士で、2006年のプロ入り後から高い勝率を誇り、新人王戦に2度優勝し、王座戦と棋王戦に挑戦するなど第一線で活躍中です。

2016年には羽生名人を破り初タイトルを獲得。

叡王戦でも優勝し、電王戦に初の現役タイトルホルダーとして臨むことになりました。

独特のファッションと振舞いや、クラシック音楽を愛好することなどから、貴族の愛称で親しまれています。

現役の名人という重いプレッシャーを背負いながら迎えた今回の第1局では、果敢に先攻しましたが、Ponanzaに上手く対応され勝負形に持ち込めませんでした。

■第2局はどうなる?

佐藤名人も事前の研究対局ではほとんど勝てていないと明かしているとおり、実力差は歴然としており、Ponanzaが勝つ確率は相当高いと見られています。

佐藤名人に勝機があるとすれば、研究を重ねPonanzaの癖を発見してそれを利用することです。

過去の電王戦でもプロ棋士側がソフトの間違いやすい局面に誘導して、一方的に勝利をものにしたことがありました。

「第2局の勝算はある」と語った佐藤名人のリベンジがなるか、注目の第2局は5月20日に行われます。

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